概要

暗く静かな眠気を誘う環境で、どれだけ眠気を我慢して起きていられるか、覚醒を維持する能力を測定する試験です。

多くの場合、運転免許の臨時適正検査として利用されます。過眠症を診断するための検査ではありません

目的

MWT の目的は、患者の覚醒度および/または覚醒維持能力を測定することです。MWT は、①治療前または正常な対照群と比較して、薬物・物質・その他の効果を判定するため、または、②正常な対照群と比較して、患者の非服薬状態を判定するために実施します。

検査方法

MWT は、40 分の覚醒試験× 4 回の繰り返しで構成されます。最初の回は、自宅での前夜の睡眠終了時間から1.5~3時間後に開始します。次の回は、前の回の開始時間から2時間後に開始します。

寝入ってしまった場合、40分を待たずにその回の検査は終了して次のインターバルに入りますが、次回の試験開始時刻や総回数は変わりません。

環境

睡眠検査室は薄暗く、静かで、検査中は快適な温度に保たれています。光源は、床から約30センチ、患者の頭部から約1メートル横方向に設置し、角膜レベルで0.1~0.13ルクスの照度が理想的です(7.5ワットの間接照明など)。最初の試験を開始する前に、患者は記録室に慣れるための十分な時間を与えられることになっています。

患者はリクライニングチェアーに座り、背中と頭を楽に支えます。椅子に座るかベッドに座るかは、病院の設備によって異なりますが、すべての覚醒試験で条件が一貫していれば、どちらでも構わないことになっています。不安定なベッドに腰掛けるより、一般的なデスクワークや運転中の姿勢に近いのは、リクライニングチェアーだと思います。

所要時間

拘束時間は約7時間程度になります。

たとえば、6:00 起床 →(朝食)→試験開始→ 9:00 検査1回目→(約1時間のインターバル)→11:00 検査2回目→(昼食)→13:00 検査3回目→(約1時間のインターバル)→15:00 MWT4回目→試験終了→16:00 退院、というスケジュールです。

前夜の@@@@PSGに続けて実施する場合もあります。

検査費用

金額は、@@@@MSLTとさほど変わらない場合が多いようです。健康保険適用の可否は、病院にご確認ください。

当日の服装

快適で、環境に適しており、検査実施の妨げにならない衣服を着用してください。@@@@PSGを実施する場合、@@@@PSGとMWTの間で着替える必要はありません。

当日の食事について

1回目の検査開始1時間前までに軽い朝食を、2回目の検査終了直後に軽い昼食をとることが推奨されています。

病院食が提供される場合、持ち込んだ飲食物を検査室で食べていい場合、院内食堂がある場合、食事のために外出する必要がある場合など、病院によって対応が異なりますので、指示に従ってください。

外食する場合は、移動時間等も含め、持ち時間は数十分しかありません。行って帰って来られる距離のコンビニや飲食店を、前もって調べておきましょう。

また、お食事の際、アルコールやカフェイン等を含む飲み物を誤って口にされないよう、お気をつけください。

休憩時間の過ごし方

暇つぶしに本を持ち込む方が多いようです。

タバコの服用、電子機器やスマホの操作など、刺激になり得る活動は控え、最低でも試験開始の30分前には終了しておく必要があります。

激しい運動や日光・明るい人工光への長時間の露出も、終日避けてください。

理想的な検査条件からの逸脱(例:喫煙した、カフェインを摂取した、昼寝してしまった、スマホを触った、 大きな音や強い光を見た、全力で走った、その他なんらかの刺激となり得る活動)があれば、医師に報告してください。

検査の2週間前から気をつけること

  1. 十分な睡眠時間・期間について、医師と目標設定してください。十分な睡眠がとれているかどうかは、検査前の2週間、睡眠日誌および/またはアクチグラフによって確認することが望ましいです。
  2. 処方薬、一般用医薬品、漢方薬、その他の物質の使用があれば、医師に申告してください。覚醒作用や鎮静作用のある薬を慢性的に服用している場合は、安定した用量で継続してください。検査前2週間以内の薬の変更は避けるべきです。処方薬や一般用医薬品を使用する前に、主治医に相談してください。
  3. 医師は、MWT の前に許容できるカフェイン摂取量を指示する必要があります。

備考

  1. 覚醒試験中は音声の記録が行われます。患者は終日視聴覚的にモニターされますが、試験と試験の間の自由時間の録画の保存は任意です。
  2. 検査技師は、毎回MWTの前に、患者にトイレへ行くことを勧め、快適さのためのその他の要求があるか質問します。
  3. 検査技師は、患者のバイオキャリブレーション(生体校正)を、毎回試験の開始前に実施します。標準的な指示は以下の通りです。※これは、機械が正しく動作しているか確認するために必要な手順です。試験前は、貧乏ゆすりや独り言など、覚醒につながる動作や発声はご遠慮ください。
    1. 「30秒間、目を開けて静かに座っていてください」
    2. 「両目を30秒間閉じてください」
    3. 「頭を動かさずに、右→左、右→左、右→左、の順に視線を動かしてください」
    4. 「5回ほどゆっくりまばたきをしてください」
    5. 「歯を強く食いしばったり、歯を擦り合わせたりしてください」
  4. 各回試験の開始時に、次のようなアナウンスがあります。「できるだけ長い時間、じっとして、起きていてください。前方をまっすぐ見て、光源を直視しないでください。」指示後、直ちに試験を開始し、消灯されます。
  5. MWTの各回は、①N1段階の睡眠が3エポック連続、または②その他の睡眠段階が1エポック連続、または③40分経過したら、終了です。
  6. MWTの合間には、患者をベッドから出し、睡眠をとらせてはならない。
  7. MWT の結果が不注意、意図的、または不正な薬物や物質の使用によって混乱しないように、指示された場合、尿中薬物スクリーニングを採用すべきである。