ベタナミン

C9H8N2O2
販売名①ベタナミン錠10mg (後発品)
②ベタナミン錠25mg (後発品)
③ベタナミン錠50mg (後発品)
一般名ペモリン(Pemoline)
欧文商標名BETANAMIN Tablets
製造会社三和化学研究所
薬価①07.70円/錠
②16.30円/錠
③35.10円/錠
規制区分第三種向精神薬
処方箋医薬品
使用期限(有効期間)3年
ベタナミンは特発性過眠症に効きますか?

いいえ、該当の効能又は効果は有しておりません。
ベタナミンの承認された効能・効果は、ナルコレプシー・ナルコレプシーの近縁傾眠疾患に伴う、睡眠発作・傾眠傾向・精神的弛緩の改善です。

目次

1. 警告

海外の市販後報告において、重篤な肝障害を発現し死亡に至った症例も報告されていることから、投与中は定期的に血液検査等を行うこと。[8.3、11.1.1参照]

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 過度の不安、緊張、興奮性、焦躁、幻覚、妄想症状、強迫状態、ヒステリー状態、舞踏病のある患者:中枢神経刺激作用により症状を悪化させるおそれがある。
  2. 重篤な肝障害のある患者[9.3.1、11.1.1参照]
  3. 閉塞隅角緑内障の患者:抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。
  4. 甲状腺機能亢進のある患者:循環器系に影響を及ぼすおそれがある。
  5. 不整頻拍、狭心症、動脈硬化症の患者:症状を悪化させるおそれがある。
  6. てんかん等の痙攣性疾患の患者:痙攣閾値を低下させるおそれがある。
  7. 本剤に対し過敏症の既往歴のある患者

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

  1. 特定の背景を有する患者に関する注意
    1. 合併症・既往歴等のある患者
      • てんかんの既往歴のある患者:痙攣閾値を低下させるおそれがある。
    2. 高血圧の患者:血圧を上昇させるおそれがある。
    3. 開放隅角緑内障の患者:抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。
  2. 腎機能障害患者
    1. 重篤な腎機能障害のある患者:本剤は主に腎で排泄されるため副作用が強くあらわれるおそれがある。
  3. 肝機能障害患者
    1. 重篤な肝機能障害のある患者:投与しないこと。肝障害が強くあらわれ致死的になるおそれがある。[2.2、11.1.1参照]
    2. 肝機能障害又はその既往歴のある患者:肝機能障害が強くあらわれるおそれがある。[11.1.1参照]
  4. 妊婦:妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。
  5. 授乳婦:授乳しないことが望ましい。
  6. 小児等:外国で小児への投与により致死的な急性肝不全が起こったとの報告、また、長期投与により発育抑制があらわれたとの報告がある。
  7. 高齢者:減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
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