SomnusNooze(ソムヌスヌーズ)は、Hypersomnia Foundation(過眠症財団)の会報です。2017年3月17日発行号で、 ナルコレプシーと特発性過眠症の症状の違いについて、わかりやすく比較した表があるので、下記の通りご紹介します。
症状 | N1 ナルコレプシー1型 | N2 ナルコレプシー2型 | IH 特発性過眠症 |
---|---|---|---|
日中の過度の眠気(EDS) | あり | あり | あり |
睡眠麻痺& 入眠時幻覚 | あり | 50% | 30% |
情動脱力発作 | あり | なし | なし |
睡眠の断片化 | あり | 50% | なし |
仮眠の有効性 | あり | 50% | 30% |
睡眠酩酊 | 30% | 50% | あり |
頻度を表す言葉については、日本語の「ときどき」「たまに」では違いが伝わりにくいため、Sometimes=約50%、Occasionally=約30%と表現しました。正確な数値を表しているわけではありません。
一部のTwitterユーザーから、「正しくない」「もっと詳細な注釈を付けるべき」と指摘がありましたが、こちらは論文の内容を要約したものであり、表は、さらに情報を削ぎ落として単純化したものであることを、ご理解いただけますと幸いです。
- 日中の過度の眠気(EDS)が共通していること
- 情動脱力発作は、ナルコレプシー1型にしかないこと
が読み取れれば十分です。
全文・原文は下記からお読みください。
参考文献: Khan Z, Trotti LM. “Central Disorders of Hypersomnolence: Focus on the Narcolepsies and Idiopathic Hypersomnia.” Chest. 2015 Jul;148(1):262-73. doi: 10.1378/chest.14-1304.
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